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第三回成果報告会報告

2023年1月17日と18日の二日間、大阪大学豊中キャンパスシグマホールにて、、学術変革A「デジタル有機合成」の第三回成果報告会が開催されました。

今回は新年はじめての成果報告会であり、さらにフロー・マイクロ合成研究会との共同開催となります。コロナも治りつつあるため、成果報告会後の情報交換会も本領域発足してはじめて開催されました。

初日は、フロー・マイクロ合成研究会から。深瀬代表幹事の挨拶からはじまり、3名の先生方の講演がありました。デジタル有機合成からは矢島先生が講演されました。コーヒーブレークののち、通常の成果報告会です。大嶋領域代表の挨拶の後、同じく3名の先生方からの成果発表がありました。班員や評価委員からの鋭い質問もあり、引き締まった内容でした。

その後、情報交換会へ。新型コロナの影響もあり、感染対策もしながら厳かに行われましたが、対面での情報交換は班員の共同研究などの促進にも大きく効果的に働くことでしょう。情報交換会後も交流を深めた班員もいるようでした。

翌日は朝から成果発表が行われました。4名の班員の成果発表の後、全員参加のポスター発表です。議論が活発に行われたよいでした。ポスター発表後2名の班員の発表の後、お昼休み。

昼休み後も、3名の班員の発表があり、計画班からの連絡、評価委員の先生方の講評、そして各班の班会議で閉会しました。

評価委員の先生方からの対面講評は今回がはじめてででした。一部を紹介すると、

  • 研究のスピードは加速しているので、20年後を見据えて研究すること
  • 機械学習を目的にせず有機化学で魅せることが重要であること
  • フロー合成は数十年前から多く失敗経験があるので、有識者に聞くべきであること
  • 機械学習は考えなくするためのツールでなく、考える時間を取れるツールであること
  • いまのファインケミカルはスケールが下がって来ているので、フロー合成でできるレベルまで来ていること
  • 結果に対してアプローチする方法も大事になるが、手段にふりまわせることなくしっかりと取り組むこと

などたくさんの講評をいただきました。肝に銘じて、領域全体で取り組んでいきたいと考えております。

次回は東京での成果報告会を予定しております。それ以外にも国際学会もあり、来年度は行事も盛りだくさんになりそうな予感がしています。

今回会場をご提供いただきました大阪大学、そして運営にご尽力いただきました大阪大学安田研究室のスタッフ・事務・大学院生の方々、早稲田大学山口研究室の大学院生にこの場を借りて御礼申し上げます。

今回も、成果報告会の様子を動画にしたダイジェスト動画を作成しています。クローズドの会であり、中身の研究成果については掲載できませんが、雰囲気をぜひご覧になっていただけると幸いです。

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