大阪大学大学院工学研究科生越研究室星本G 博士後期課程2年 橋本大輝
2023年7月9日から13日にかけてフランス、レンヌにて開催されたIME-BORON17 (17th International Meeting on Boron Chemistry) に参加させて頂きました。私は ” Triarylboranes for Catalytic Hydrogenation of N-Heteroaromatics with H2/CO/CO2 Mixed Gas” という演題でポスター発表を行いました。
G. Alcaraz先生の挨拶から始まり、6件のPlenary Lectureを含む多くの講演を聞かせて頂きました。講演内容は有機ホウ素化合物を利用した反応開発から含ホウ素高分子化合物の応用まで多岐にわたる内容でした。
5日間通してホウ素に対する愛と熱意に溢れた素晴らしい講演を聞かせて頂き、意義深い時間を過ごすことができたと感じております。私の研究分野に近い反応開発の分野ではホウ素のルイス酸触媒としての利用や新たなC‒B結合形成反応に関する研究が数多く発表されており、最新の研究についての情報収集をするとともに報告者自身の研究の発展に繋がる知見を得ることが出来ました。私自身はポスター発表を行い、活発な議論のなかで様々な意見を頂きました。特に、M. Ingleson先生、F.-G. Fontaine先生らと議論を交わしたことが印象に残っています。英語でのコミュニケーションに苦戦した部分はありましたが、著名な先生方と直接議論を交わすという刺激的な経験をさせていただきました。
本学会の発表者はPlenary speakers 6名、Keynote speakers 20名、Invited speakers 27名、Oral presenters 43名、Poster presenters 85名、計181名でした。
学会4日目にはサン・マロもしくはモン・サン=ミッシェルに出向き、観光を楽しみながら参加者間の交流を深めることが出来ました。
次回のIME-BORONは東京で開催されることが学会期間中に決定されました。3年後である2026年の開催が非常に楽しみです。