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【国際学会参加助成2023】OMCOS XXIの国際会議に参加して

九州大学薬学府環境調和創薬化学分野(大嶋研究室) 博士後期課程3年 辻汰朗

学会名  OMCOS XXI
開催日程 2023/7/24〜7/28
開催場所 Vancouver, Canada
発表内容 α-Amino acid and peptide synthesis using catalytic
cross-dehydrogenative coupling (poster発表)

2023年7月24日から28にかけて5日間、カナダ、バンクーバーにて開催されたOMCOS XXIに参加させて頂きました。

OMCOS XXIは、有機金属反応・錯体関連に注目した国際会議であり、2年に一度開催されています。今回の参加人数は約250名にのぼり、口頭発表40件以上、ポスター発表100件以上から構成され、多種多様な研究に囲まれた充実した学会でした。学会内容は非常に幅広く、金属触媒、有機触媒、電気化学、光化学、メカノケミカル、情報化学など様々な領域に触れることができました。貴領域で注力しているAIやデータ活用を利用した研究も複数発表されており、世界的に重要な立ち位置を占めてきていることを実感しました。また、全体的に貴重で入手が難しいパラジウムなどの貴金属触媒を入手容易なニッケルや銅といった第4周期元素に置き換えようとする研究も多く報告されており、環境を意識した反応がけっこう注目されていることを実感しました。

口頭発表において、個人的には、Tomislav Rovis教授のアミンの同位体化に関する発表やNing Jiao教授の不活性炭素-炭素結合の切断に関する発表が非常に興味深いと感じました。他にもOMCOS Awardを受賞したAbigail Doyle教授をはじめとし、多数の著名な方たちの講演を聞くことができ、飽きる瞬間がありませんでした。

ポスター発表に関しては、1時間30分と比較的長い時間とられており、フルーツや飲み物を飲みながら活発に行われました。実際に、私はポスター発表では多くの研究者に発表を聞いていただく機会に恵まれ、英語でのコミュニケーションに苦戦した部分は多数ありましたが、様々な方と議論を交わす有意義な経験をすることができました。見る方に関しても、最新の研究が幅広くあり、個人的にはDixonグループのredox transpositionの未発表の研究が特に記憶に残っています。

本国際会議を通じて、現在の研究だけでなく今後の研究の進展にも重要な数多くの知見を得ることができ、大変有意義な学会参加となりました。

最後に、この度の学会参加にあたり、渡航費を支援していただいた貴領域に深く謝意を表します。また、次回のomcosは、2025年京都で開かれるらしいので、ぜひ興味がある方は参加してみてください。

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