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【国際学会参加助成2023】Tetrahedron Symposiumに参加して~初めての海外渡航~

大阪大学大学院薬学研究科 医療薬学専攻 (有澤研究室)博士課程4年 佐藤 祐太

2023年6月27日~30日の4日間、スウェーデンのヨーテボリで開催された、23rd Tetrahedron Symposiumという有機化学の研究者が多く参加する学会に、

Double isomerization/cycloisomerization/aromatization of 1-(allyloxy)-2-(cyclopropyl-methyl)benzenes to give 2-ethyl-3-isopropylbenzofurans using a multitasking single rhodium catalyst

という演題でポスター発表を行いました。

発表では世界の様々な国の研究者と自分の研究について英語でディスカッションすることができました。世界的にも有名な研究室の学生と今後の研究の展望について議論し、自分が考えていた方向性と一致したことは大きな自信になりました。また本学会の招待講演を多く聴講し、最新の研究に関する情報収集もできました。特にスイス連邦工科大学チューリッヒ校のBill Morandi教授の講演では、有機金属触媒を使った、自分の中のこれまでの固定観念を覆すような新しい反応について勉強することができ、有機化学の面白さを改めて学ぶことができました。一方で自分の英語力の低さも痛感しました。考えていることを伝えきれなかったり、相手の意図を組み切れない場面がありもどかしさを感じました。また、招待講演などを聴いていても話すスピードについていけないことがありました。せっかく勉強できる場があっても英語力が足りないことで、吸収しきれないのはもったいないことだと感じ、この機会に英語習得についてもより一層努力しようと決意しました。また私は初めての海外だったので、海外の生活にも大きな刺激を受けました。帰りの飛行機では、預けた荷物が空港に届かないアクシデントもあり、海外渡航の洗礼を受けましたが、後日無事に届きいい思い出になりました。今回の経験から、将来的に海外でも仕事がしてみたいという目標ができました。この機会を研究者として更に成長していくための糧としていきたいです。

最後になりましたが、このような貴重な機会を与えてくださった、デジタル有機合成国際学会参加助成事業に、心より感謝いたします。

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