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【国際学会参加助成2025】Pacifichem 2025に参加して

2025年12月15日から20日までの6日間、ハワイ・ホノルルにて開催された Pacifichem 2025(The International Chemical Congress of Pacific Basin Societies 2025) に参加しました。本学会は、カナダ、日本、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、韓国、中国の7つの化学会が共同主催する国際学会であり、分析化学、有機化学、無機化学、高分子化学、理論化学、化学工学など、化学に関するあらゆる分野が一堂に会する非常に規模の大きい学会でした。
本学会への参加は、私にとって初めての国際学会であり、海外渡航自体も今回が初めてでした。世界的に著名な研究者による講演を多数聴講することができ、最先端の研究動向や一流の研究者の研究の視点に直接触れられたことは非常に刺激的であり、充実した1週間を過ごすことができました。

私は、18日の夜、大阪大学の 安田 誠 教授 がオーガナイザーを務める「Green Techniques for Organic & Medicinal Chemistry」セッションにおいて、「Visible-light-induced α-perfluoroalkylation of ketones via EDA Complex Formation with an enamine and a fluorine source」というタイトルでポスター発表を行いました。日本人参加者の多い会場ではありましたが、韓国や中国からの学生もポスターに足を止めてくださり、私の拙い英語での説明にも真摯に耳を傾け、積極的に議論してくださいました。国際的な場で自身の研究を発信し、意見交換を行えたことは大変貴重な経験となりました。

 

ポスター発表以外にも、会期中は含フッ素有機化合物をテーマとした「Conspicuous Synthesis And Degradation Of Organofluorine Compounds」や、光反応をテーマとした「Frontiers In Synthetic Organic Photocatalysis」、フロー反応をテーマとした「Synthesis Using Flow And Microreactor Systems」といったセッションに連日参加し、最先端の研究成果の数々に触れることができました。特に、「Synthesis Using Flow And Microreactor Systems」セッションでは、指導教員の 矢島 知子 教授 が、「Fluoroalkylation to the carbonyl α-position by visible-light induced microflow reaction」というタイトルで招待講演を行われました。
さらに、自身の研究で先行研究として参考にしていた、Corey Stephenson教授、Paolo Meochiorre教授、Surya Prakash教授、C. Oliver Kappe教授のご講演を直接拝聴することができたことは、大変貴重な経験でした。他にも多くの著名な先生方のご講演を拝聴することができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

また、学術的な活動に加え、学会初日の20:00 – 22:00にHawaii Convention Center Exhibit Hallにて開催されたWelcome Receptionにも参加しました。ここでは、軽食を楽しみながらレイ作りを経験するなど、ハワイの文化に触れることができ、ホノルル開催の学会ならではの思い出となりました。

最後になりますが、本国際学会への参加は、研究面での学習のみならず、国際的な学術交流の場を経験するという点においても、私の人生において非常に有意義な経験となりました。このような貴重な機会において渡航費の支援を賜りました「デジタル有機合成国際学会参加助成」に、心より感謝申し上げます。

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